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実績紹介

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【開催報告】新磯地区福祉講座にて「最新の犯罪手口と身を守る対策」の防犯講話を実施しました

令和7年7月29日(火)、新磯地区社会福祉協議会様主催の福祉講座の一環として、新磯公民館にて「最新の犯罪手口と身を守る対策」と題した防犯講話の講師を務めさせていただきました。

当日は多くの地域住民の皆様にご参加いただき、最新の詐欺からご自宅の防犯対策まで、皆様の安全・安心な暮らしに直結する情報をお伝えしました。本記事では、当日の講演内容の要点をご紹介します。

1. 巧妙化する「特殊詐欺」– AI音声も悪用される最新手口

まず、依然として深刻な被害が続く特殊詐欺の現状について、神奈川県内の被害状況を交えながら解説しました。 特に近年、犯人グループの手口は巧妙化しており、注意が必要です。

 

講話では、クイズ形式で以下の様な最新手口とその対策を確認しました。

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    AI音声合成(ディープフェイクボイス)詐欺: わずか数秒の音声データがあれば、AIが本人そっくりの声を合成し、息子や孫になりすまします。声がそっくりでも、お金の話が出たら一度電話を切り、必ず元々知っている電話番号にかけ直して事実確認をすることが重要です。

     
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    還付金詐欺: 市役所職員などを名乗り「医療費の還付金がある」と言ってATMへ誘導する手口です。

     

    「ATMで還付金」は100%詐欺であり、公的機関がATMの操作をお願いすることは絶対にありません。

     
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    QRコード詐欺(クィッシング): 飲食店のテーブル等にある本物のQRコードの上に、偽のコードを貼り付け、個人情報や金銭をだまし取る手口です。支払いの際は、コードがシールで二重貼りされていないか等、少しの注意が被害を防ぎます。

     

2. 今日から実践!犯罪者が嫌がる「4つの要素」

 

住宅侵入などの犯罪者は、**「時間・光・音・人の目」**を極端に嫌います。 この4つの要素を対策の柱とすることで、犯罪者に狙われにくい家づくりが可能です。

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    時間: 侵入に5分以上かかると約7割が諦めます。玄関のワンドア・ツーロックや、窓への補助錠の設置が有効です。

     
     
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    光: 犯人は姿を照らされることを嫌います。玄関や勝手口へのセンサーライト設置は非常に効果的です。

     
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    音: 大きな音で気づかれることを恐れます。庭に防犯砂利を敷いたり、窓用アラームを取り付けたりすることが対策になります。

     
     
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    人の目: 犯人は録画されることや人に見られることを嫌います。在宅中でも留守番電話設定にして相手を確認してから出る習慣は、犯行を諦めさせる高い効果があります。

     
     

3. もしも侵入者と鉢合わせしてしまったら

 

万が一、家の中で侵入者と遭遇してしまった場合の対応についてもお話ししました。 最も大切なことは、

絶対に犯人と対峙しないことです。物は取り返せても、命は取り返せません。すぐに内側から鍵のかかるトイレなどに逃げ込み、自身の安全を確保してから110番通報してください。

 

まとめ:地域で高める防犯意識

 

防犯対策の基本は、「知る・備える・相談する・連携する」ことです。

 

まずは最新の手口を知り、ご自宅の対策を備える。そして、少しでも「おかしい」と感じたら一人で悩まず家族や警察(#9110)に相談し、ご近所同士で声を掛け合って地域全体で連携することが、安全・安心なまちづくりに繋がります。

ご参加いただいた皆様、そして主催いただいた新磯地区社会福祉協議会の皆様、誠にありがとうございました。 当事務所では、今後も元警察官としての知見を活かし、地域の防犯力向上のために尽力してまいります。防犯に関する講演やご相談は、お気軽にお問い合わせください。