親が大切に守ってきた実家だからこそ、受け継ぐときには家族みんなが笑顔でいたいものです。
しかし、いざその時を迎えると「誰が住むのか」「売却して分けるのか」で意見が分かれてしまうケースは少なくありません。
家庭裁判所での遺産分割の話し合いのうち、実は約75%が遺産総額5000万円以下の身近なケースというデータもあります。
「うちには財産なんてないから大丈夫」という思い込みこそが、落とし穴になりかねません。
後々のトラブルを防ぎ、家族の絆を守るための遺言書作りの秘訣を3つに絞ってお伝えします。
1つ目は、財産をすべて書き出して「見える化」することです。
実家の土地や建物の価値、銀行口座の残高、さらには忘れがちな有価証券までしっかりとリストにまとめます。
全体のボリュームがはっきりすれば、分けるときの具体的な話し合いもスムーズに進むはず。
2つ目は、遺留分という「法律で守られた最低限の取り分」に配慮した内容にすること。
たとえば「長男にすべての財産を譲る」と書いてしまうと、他の兄弟から不満が出てトラブルに発展しかねません。
他の家族の取り分も考慮した内容にしておくことが、揉めないための大切な優しさになります。
3つ目は、自分の言葉で「なぜこの分け方にしたのか」という理由を書き添える方法です。
遺言書には、家族への感謝や思いを綴る「付言事項」という枠組みがあります。
「みんなで仲良く暮らしてほしいから、この形にした」という親の生前の本音に触れると、子供たちも納得して涙を流すほど。
実家の相続問題は、準備の有無で未来が大きく変わります。
相模原にお住まいの方は、地域の事情に詳しい当事務所へぜひご相談ください。